突然、頭の中に一本の蝋燭の風景が浮かんだ。

たった一本の蝋燭が静かに灯されている様子。

そのまわりでは、

だれも止めることのできないような

穏やかな時間が流れていて

音のない、風さえ吹かない、そんな世界。

 

今のわたしは

常に自分を求められ、自分のことは後回しの日々で

騒がしく、忙しなく

蝋燭に火を灯す気持ちの余裕はない。

いろんな雑念が頭をよぎり、

そんな無の時間の中に行くことができない。

だからこんな絵を描いたのかもしれない。

 

でも、そんな現実が嫌なわけではない。

だって

背景の色には、

普段ならあまり選ばないような可愛いピンク。

それはきっと

今しかない愛おしい時間を過ごしているから。

2022.4.14